今回ご紹介する日帰り温泉は島根県出雲市にある出雲平成温泉です。
この温泉施設は山陰地方を東西に横断する高規格道路、山陰自動車道1の出雲インターチェンジそばにある出雲市営の平成スポーツ公園内に所在する、市民向けの温泉保養施設です(別名:出雲保養センター)。
国道 9 号線のバイパス扱いになっている山陰道の出雲インターチェンジを降りた後、最初の信号を右に曲がって県道 337 号線→ 162 号線と、ぐるっと大回りして向かうことになります。途中、スポーツ公園への方角を示す交通標識はありますが、分岐交差点に目立つ案内広告表示はありませんので、迷わないように地図をよく確認することをお勧めします。(うっかりスポーツ公園内を通り抜けてしまって、のこのこと引き返した先達からの有用な情報)
市営温泉
前述の通り、出雲平成温泉は出雲市の公営温泉施設になります。スポーツ公園内には野球場やテニスコートがあり、こうした施設を利用した市民が汗を流せる他、温泉のみを楽しむこともできます。

その名の通り、平成時代にオープンした施設ですが、平成時代と言っても 30 年ちょっとのスパンがあります。調べたところ、この施設が開業したのは平成 6 年(1994年)。既に 30 年くらい経っている計算になりますね。なるほど、そら手洗い場の水栓がレバーを下に動かして吐水させるヤツなわけだわ。2

施設概要
施設の玄関を入ってすぐにはレストランがあります。残念ながら、わたしが訪れたときは休業中でした。
レストランの横を通り抜けて下足をロッカーに預けるとロビーがあり、受付やお土産売店があります。一応、券売機も設置されていますが、受付に居たお爺さん従業員が直接利用料金を受け取ってくれました(苦笑) 料金支払後に奥にある大浴場に向かうことになります。
利用料金
つい最近、利用料金の値上げがあったようで、わたしが訪れたときの利用料金は大人一人 700 円でした(2025 年 3 月現在)。別途 65 歳以上のシニア割引や身体障害者向けの料金減免制度、 11 枚綴りの割引回数券もあるようです。
浴槽
男女別になった大浴場は内風呂と露天風呂とがあります。内風呂にはジェットバスがあり、露天風呂の方には薬草が入った袋が漬けられていて、薬湯風呂になっていました。
内風呂は浴槽が二つあり、恐らくは熱めのお湯とぬる湯とが楽しめたりしたのだと思いますが、現在では左側の片っぽは湯が張られておらず、空風呂になっていました。……経費削減かな?
他設備

写真の通り、大浴場入り口の左手にマッサージチェアが置かれたスペースがあり、写真に写っていない手前側に数台の自動販売機があって、風呂上がりに美味しい炭酸飲料や牛乳が買えます。
また、入り口右手には畳敷きのお座敷スペースがあって、風呂上がりの火照った身体を寝っ転がって休めることもできます。

ある意味鄙びている
開業から 30 年以上経っている施設ですが、決して古びているわけではなく、きちんと手入れが行き届いている日帰り温泉施設です。床はピカピカに磨いてありますし、お風呂だってちゃんと今風のオーバーフロー式になっていました。もう少し評価されてもいいところだと思います。
実は何気に出雲市は温泉が結構あって、ここ出雲平成温泉の他にも日帰り温泉施設が市内に何ヶ所もあります。今後、そういった施設も順次紹介できれば、と考えています。乞うご期待。
- 山陰道はつい最近、出雲市内の出雲〜湖陵道路と湖陵〜多伎道路が開通して、東は鳥取県東伯郡琴浦町から西の島根県大田市まで、およそ150km の区間が高規格道路のみで接続されました。この区間は自動車でノンストップ走破できるようになりましたから、出雲を訪れるのが便利になっています。 ↩︎
- いわゆるシングルレバー混合水栓はレバーを上下どちらに動かすと水が出るか、昔はその操作方法が統一されていませんでした。しかし、 2000 年 4 月に「上に上げると吐水」にJIS規格として統一されています。これは元々海外では「上げ吐水」が主流だった上に、 1995 年に起こった阪神淡路大震災での教訓が生かされたためと言われています。「下げ吐水」の水栓では地震のときに上からモノが落ちてきて水栓レバーにぶつかり、勝手に水栓が開いて水が出しっぱなしになる事例が多かったのです。このせいで阪神淡路大震災の被災地では被災直後にマンションの受水槽が空っぽになったり、水道の水圧が下がって消火活動に支障をきたす事態が続発したのだとか。 ↩︎
コメント