今回ご紹介する温泉施設は島根県松江市鹿島町にある日帰り温泉施設・鹿島 多久の湯です。
原発の湯(炉心冷却水ではない)
日本全国には 47 の都道府県が存在します。その名前は多くの場合、県庁所在地となる県域内最大の都市名がそのまま県名となっています。例えば、わたしが暮らす中国地方だとこんな感じ。
- 鳥取市 → 鳥取県
- 岡山市 → 岡山県
- 広島市 → 広島県
- 山口市 → 山口県
しかし、島根県だけは県庁所在地・松江市の名前が県の名前になっていません。
でも実は、明治 4 年 7 月に明治政府によって廃藩置県が実施された際、現在松江市がある辺り一帯には「松江県」が置かれました。そう、かつて「松江県」は実在したのです。しかし、そのわずか 4 ヶ月後に現在の安来市に存在していた広瀬県、母里県と合併して、「島根県」が誕生します。……ここで突然出てきた「島根」っていったい何だ?
「島根」の名は松江市の中心だった松江城がある辺りに置かれていた郡の名前に由来します。島根県の東部をなす旧・出雲国のうち北東部、島根半島の東側が古くから「島根」と呼ばれていたのでした。現在の地名で言うと、松江市の橋北地域、鹿島町、島根町、美保関町の辺りに当たります。この辺りは橋北地域が松江市の市域に編入された後、残りは意宇郡、秋鹿郡と併せて八束郡となっていたのですが、平成の大合併で全て松江市に併合されています。
そして、今回のターゲットである「鹿島 多久の湯」はこの旧・島根郡の一部、鹿島町にあります。地名で言うと「松江市鹿島町北講武」。……無駄に武術道場みたいな地名だな。
そんな鹿島町の名物と言えば、原子力発電所です。中国電力が保有する中国地方唯一の原子力発電所が鹿島町の海岸沿いにあるのでした。何でも、県庁所在地の市域内に原子力発電所があるのは、全国でもここだけなのだとか。そして、原発立地自治体は国からもらえる補助金で無駄に箱物を充実させがちです。鹿島 多久の湯もそんな影響があるのかないのか、結構立派な施設となっています。
松江市の中心部から県道 37 号松江鹿島美保関線で北に向かい、県道 175 号御津東生馬線もしくは県道 264 号講武古江線に分岐して進むと田園風景のただ中に鹿島 多久の湯はあります。県道から脇道に入って小さな丘を登っていくと正面にあるのは老人ホームと子育て支援センターの建物です。目的地となる日帰り温泉施設はその裏手になりますから、右側をぐるっと迂回するように(罠)。
施設の様子

今回わたしが訪れたのは年末の 12 月 30 日。気候がクッソ寒い時期だったので温泉で温まりたい客が大挙して訪れており、それなりの広さがある駐車場は結構埋まっていました。
料金
大浴場の利用料金は大人一人 530 円です( 2025 年 12 月現在)。 10 回分の料金で 11 回利用できる回数券の他、身体障害者割引もあるようです。
ロビーにある券売機でチケットを買う形式で、券売機は現金の他、電子マネーの WAON が使えていたのですが、残念ながら現在は取り扱いが中止されているようでした。
浴槽
浴槽は大浴場と貸し切りの個室家族風呂とがあり、
- 岩風呂 : 湯殿 朝日山
- 檜風呂 : 湯殿 大平山
- 個室風呂 : 湯殿 御的山
なる名前が付いているとのこと。大浴場の二つは定期的に男女別で入れ替える形式だと思われます。今回わたしが入浴したのは岩風呂 朝日山でした。両方とも内湯と外湯の露天風呂とがあり、内湯側にサウナ、外湯側に水風呂(デカイ水瓶)が用意されていました。
洗い場、浴槽とも広く快適で、ゆったりと過ごすことができました。
他施設
レストランが併設されているので、食事を取ることもできるようです(わたしは利用せず)。会合などに利用できる大広間なども完備。
ロビー横にマッサージチェアが置かれたリラックスコーナーがあるほか、ちょっとしたお土産品なども売られています。もちろん複数台の飲料自販機が置かれ、お風呂上がりの水分補給もバッチリです。





コメント