きまち温泉 大森の湯

温泉
きまち温泉 大森の湯

 今回ご紹介するのは島根県松江市宍道しんじ来待きまちにある“きまち温泉 大森の湯”です。

Google Maps
Find local businesses, view maps and get driving directions in Google Maps.

来待石の郷

 島根県の県都である松江市の西端、宍道湖南岸沿いの玉湯たまゆ町から宍道町にかけての地域で産出される凝灰質砂岩の石材である来待石は古くから日本庭園などでよく用いられて、その名を広く知られています。時の経過とともに風合いが変化するその石は石灯籠や手水ちょうず鉢、時には石臼や石垣の素材などとしても使われました。その名の由来となった宍道町来待には来待石に関する歴史などを紹介した展示館、モニュメント・ミュージアム 来待ストーンがあったりもします。今回ご紹介する“きまち温泉 大森の湯”はその来待ストーンのほど近くにあります。

きまち温泉 大森の湯
2026年4月オープン!きまち温泉 大森の湯。

 実はこの施設、かつては松江市が運営する公営の日帰り温泉施設“きまち湯治村”だったのですが、施設が老朽化しつつあったのに加え、コロナ禍による観光需要の減少を食らって、一時期閉鎖を余儀なくされていました。

 しかし、幸いなことに施設管理事業者に地元の民間企業が決まり、建物をリニューアルした上で 2024 年の 4 月に見事復活、再開にこぎ着けています。しかも、日本全国で温泉施設を手がけるおふろカフェのサポートも受け、クラウドファンディングまで展開してるのですから、立派なものです。

施設の様子

施設の入口

 国道 9 号線から分岐した県道・海潮うしお宍道線沿いにある“きまち温泉 大森の湯”は松江市宍道B&G海洋センターや松江市社会福祉協議会 宍道支所、宍道農村環境改善センターと隣接しており、自動車を 30 台以上駐車できる駐車場があります。建物は日帰り温泉施設と食堂“いろり茶屋”の二つに大きく分かれています。

入口ののれん

 専門企業であるおふろカフェのサポートを受けているからか、建物の内装はシックなもので、照明も間接照明が使われていて、雰囲気はとてもオシャレです。わたしが訪れた時はリニューアル直後だったので、真新しい建物はまだ建材の木の香りが感じられるほどピカピカでした。

館内の案内図

料金

  日帰り入浴の大浴場利用料金は平日と土日祝日で別の二重料金になっており、大人一人で平日 880 円、休日が 980 円となっています(税込み価格)。また、ゴールデンウィークなどの繁忙期は割高な期間限定特別料金になることもあるようですから、公式 WEB サイトを事前にチェックしておいた方がいいかも知れません。

浴槽

 大浴場は広い内風呂の他、露天風呂があります。また、露天風呂の傍らには、本場フィンランド製ロウリュ式サウナもあります。別途、来待石を使ったサウナもあるようです(残念ながらわたしはサウナ風呂派ではないので、未確認)。

他施設

 お風呂上がりに火照った身体を休める休憩スペースが充分あります。

お座敷
もちろん飲料の自動販売機も完備

 マッサージチェアの他、下手な漫画喫茶が裸足で逃げ出すレベルの漫画単行本が大量にありますから、ゆったりした時間を過ごすのに困ることはありません。

充実の漫画本ラインナップ

気になった点

 ピカピカの新しい施設なので全面的にべた褒めしたいところですが、少々気になった点もあったので、そこも言及しておきます。

 前述の通り、この施設は日本全国で温泉施設を手広く手がける“おふろカフェ”の助言を受けて作られており、オシャレな内装や石や木材を巧みに組み合わせた浴室の雰囲気などは「さすが全国規模の専門ブランドは違う」とうならされるものです。しかし、建物の規格も地元・島根県のものではなく、大都市圏のものを採用してしまっているのです。具体的に言うと、更衣室の内装。間接照明が採用され、什器も艶有りの黒を基調とした落ち着いた雰囲気なのですが、全体的に狭苦しいのです。着替えを収納するロッカーとロッカーとの間はおよそ半間 (90cm) ほどしかなく、誰かが靴下を穿こうと屈み込もうものなら、誰もその横を通ることができません。通勤時間帯の山手線のような立錐の余地もないギチギチ空間に慣れた観光客の都会人ならともかく、リピーターとして需要のベースとなるべき地元・島根の大らかな民はこんな狭さに慣れていません。そこがネックになりはしないかと、老婆心ながら気になった次第。さて、これからどうなるものか、経過を見守っていきたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました